ここ最近の複合商業施設の違いについて
先週末に駆け足で注目の複合商業施設を見てきたので感想とかまとめとか。
まるで「世間的にそう言われている」みたいな書きぶりになってしまいましたが、大部分が僕の独断と偏見です。
今回行ったのは以下の2つ
3月末にオープンした東急プラザ銀座とNEWoManがメインという感じですが、これにヒカリエと東急プラザ表参道原宿を追加して少しだけまとめます。
基本情報
2012/04/8開業
東京都渋谷区神宮前4-30-3
2012/04/26開業
東京都渋谷区渋谷二丁目 21-1
・NEWoMan
2016/03/25(第一期)開業
2016/04/16(第二期)開業
新宿区新宿四丁目1番6号、渋谷区千駄ヶ谷五丁目24番55号
・東急プラザ銀座
2016/03/31開業
東京都中央区銀座5-2-1
感想
・概況
こうしてみるとNEWoManだけ地名がついていないんですね。NEWoManといえば新宿だろ、と事前にわかるくらいPRされていたし新宿ルミネのイメージが強いし不要だということなんでしょうか?そんなことないか。NEWoManは取り立ててリベラルないイメージがあります。今調べてみて知りましたがNEWoManは住所が新宿と渋谷にまたがっているんですね。
・売り場について
売り場については2012年オープンのヒカリエ・東急プラザ表参道原宿に比べると2016年オープンのNEWoMan・東急プラザ銀座は店と通路の境界がぼんやりとしています。ショッピングモールなんかだと「ここまでがこのテナントの場所」と言わんばかりに壁やらガラスやらで区切られていますが、2016年オープン組はそれをあまり感じさせないものになっています。
これらを見て思い出したのはお台場のVenusFortです。VenusFortのよく考えてるところは、街の中でふらっと買ってしまうように動線の中に買い物が織り込まれているところなんですね。衝動買いを誘発するというか。
特にNEWoManはVenusFortのように動線の中で「通りすがりに買う」という行為を誘う感じがしました。VenusFortがファミリー向けにちょっと生活感がある中で「通りすがりに買う」のならば、NEWoManは「リベラルな私がスマートにいいもの買う」というショッピング体験ができそうな、ちょっと背伸びさせてくれる空気感があるんですね。先ほど「リベラルな」と書きましたが、まさにリベラルな人たちが自然体で買い物できる感じでした。
・レイアウトについて
かつて百貨店は「シャワー効果」と言われ、屋上に遊園地みたいなところにこども達が行きたがってひとまず屋上へ行き、そこからエスカレーターで地上に降りる過程でショッピングをするという動線設計がなされていました。しかしデパ地下が注目され始めてから「シャワーがあんまり噴かなくなっちゃったよ」という問題をどうやって解決するのかというのが大きなテーマでした。というか今も大部分の百貨店にとっては重大な問題です。
ヒカリエはこの問題に「だったらタンクを屋上に持って行こう」という妙案を持って挑みました、そのタンクというのはオフィスなわけですが、DeNAやらKDDIやらヒカリエでお金を落とす会社員が山ほどいるわけです。こうした文脈から見るとNEWoManはヒカリエと同じような戦略を持っています。LINEとエプソンのオフィスが上にあるんですね。
ここでユニークなのが東急プラザの2店舗です。
どちらも似たような屋上庭園があるんですが表参道の一等地や銀座の一等地のビルの屋上で僕ら庶民がダラダラできるというのはありがたいもので、また行きたいと思わせる空間があるんですね。表参道原宿の場合はスタバやビルズがいて、銀座の場合は屋上にキリコテラスというテラスがあって、6Fにはキリコラウンジというラウンジがあると。どちらもそこにしかない空間を作っていて、しかも6Fと屋上で客層も別れるように狙ってるんだと思うんですよね。若者や銀座に普段来ない人は屋上に、銀座マダムは6Fに、というようにうまく客層も分かれています。
他にも東急プラザ銀座にはインバウンド狙いの免税店が超でかく構えられていたよとか、バスタ新宿とNEWoManでいい具合に暇つぶせるんじゃないかとか、いろいろありますがひとまず雑感という感じで以上です。読み直すとまとまってないね!