4月に気になったトレンドニュース
・Remote-controlled flying cyborg beetles could replace drones
・Google、Gmailのエイプリルフールがしゃれにならず、取り下げて謝罪
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1604/02/news019.html
・399ドルのiPhoneSE、原価はたった160ドル 過去3世代の「いいとこ取り」でコスト圧縮
http://toyokeizai.net/articles/-/112425
・セレクトショップはどこへ向かっているのか?
http://www.fashionsnap.com/the-posts/2016-04-06/selectshop/
・Alphabet(旧Google)の秘蔵っ子、日本のSchaftが新しい二足ロボットをデモ
・SGHDと日立物流が資本業務提携を締結
http://www.fashionsnap.com/the-posts/2016-04-09/sghd-hitachi/
・マツダが4月に組織改革へ!新車開発はどう変わる?
http://clicccar.com/2016/04/05/363715/
・機械学習したAIがレンブラントの"新作"を出力。絵具の隆起も3D再現した「The Next Rembrandt」公開
http://japanese.engadget.com/2016/04/07/ai-3d-the-next-rembrandt/
・認知症見守りに小型端末、靴・杖に装着 ALSOKについての医師の反応
https://ishicome.medpeer.jp/entry/89
・キンコン西野、新エンブレム提案「僕ならこうする」→「天才」だと話題に【東京オリンピック】
http://www.huffingtonpost.jp/2016/04/09/tokyo2020-emblem-nishino_n_9648918.html
・Incase 2016-17 Autumn Winter
http://www.fashionsnap.com/collection/incase/2016-17aw/
・ユニクロ新サービス「UT Picks」にみる、"信頼できる人が選ぶ"という価値
http://www.fashionsnap.com/the-posts/2016-04-23/ut-picks/
・日独IoT/インダストリー4.0協力に係る共同声明への署名を行いました。
http://www.meti.go.jp/press/2016/04/20160428011/20160428011.html
・訂正:iPhoneの使用は3年想定!? アップルが回答
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160419-00011872-forbes-bus_all
今月もちらほらとAI関連のニュースが見られました。レンブラントには驚かされました。インダストリー4.0もその後の動きが気になりますし、AI関連はほんとうに話題に事欠かないですね。昨年はIoTがそういうイメージで使われていました。
それからUT Picksに見られる、キュレーションにも注目したいところです。
このところ(少なくとも日本では)、「プロの仕事」みたいなものへの信認が揺らいでいるのを感じています。特にエンブレム問題なんかは自分の職業上非常にショッキングでした。。。キングコングの西野さんのデザインもそういった流れから出てきた時代の産物のようなものなんでしょうね。セレオリだって、クリエイションへの敬意を欠いていると思いますし、その隆盛は個人的にあまり好きではありません。
3月に気になったトレンドニュース
2月に気になったトレンドニュース
ここ最近の複合商業施設の違いについて
先週末に駆け足で注目の複合商業施設を見てきたので感想とかまとめとか。
まるで「世間的にそう言われている」みたいな書きぶりになってしまいましたが、大部分が僕の独断と偏見です。
今回行ったのは以下の2つ
3月末にオープンした東急プラザ銀座とNEWoManがメインという感じですが、これにヒカリエと東急プラザ表参道原宿を追加して少しだけまとめます。
基本情報
2012/04/8開業
東京都渋谷区神宮前4-30-3
2012/04/26開業
東京都渋谷区渋谷二丁目 21-1
・NEWoMan
2016/03/25(第一期)開業
2016/04/16(第二期)開業
新宿区新宿四丁目1番6号、渋谷区千駄ヶ谷五丁目24番55号
・東急プラザ銀座
2016/03/31開業
東京都中央区銀座5-2-1
感想
・概況
こうしてみるとNEWoManだけ地名がついていないんですね。NEWoManといえば新宿だろ、と事前にわかるくらいPRされていたし新宿ルミネのイメージが強いし不要だということなんでしょうか?そんなことないか。NEWoManは取り立ててリベラルないイメージがあります。今調べてみて知りましたがNEWoManは住所が新宿と渋谷にまたがっているんですね。
・売り場について
売り場については2012年オープンのヒカリエ・東急プラザ表参道原宿に比べると2016年オープンのNEWoMan・東急プラザ銀座は店と通路の境界がぼんやりとしています。ショッピングモールなんかだと「ここまでがこのテナントの場所」と言わんばかりに壁やらガラスやらで区切られていますが、2016年オープン組はそれをあまり感じさせないものになっています。
これらを見て思い出したのはお台場のVenusFortです。VenusFortのよく考えてるところは、街の中でふらっと買ってしまうように動線の中に買い物が織り込まれているところなんですね。衝動買いを誘発するというか。
特にNEWoManはVenusFortのように動線の中で「通りすがりに買う」という行為を誘う感じがしました。VenusFortがファミリー向けにちょっと生活感がある中で「通りすがりに買う」のならば、NEWoManは「リベラルな私がスマートにいいもの買う」というショッピング体験ができそうな、ちょっと背伸びさせてくれる空気感があるんですね。先ほど「リベラルな」と書きましたが、まさにリベラルな人たちが自然体で買い物できる感じでした。
・レイアウトについて
かつて百貨店は「シャワー効果」と言われ、屋上に遊園地みたいなところにこども達が行きたがってひとまず屋上へ行き、そこからエスカレーターで地上に降りる過程でショッピングをするという動線設計がなされていました。しかしデパ地下が注目され始めてから「シャワーがあんまり噴かなくなっちゃったよ」という問題をどうやって解決するのかというのが大きなテーマでした。というか今も大部分の百貨店にとっては重大な問題です。
ヒカリエはこの問題に「だったらタンクを屋上に持って行こう」という妙案を持って挑みました、そのタンクというのはオフィスなわけですが、DeNAやらKDDIやらヒカリエでお金を落とす会社員が山ほどいるわけです。こうした文脈から見るとNEWoManはヒカリエと同じような戦略を持っています。LINEとエプソンのオフィスが上にあるんですね。
ここでユニークなのが東急プラザの2店舗です。
どちらも似たような屋上庭園があるんですが表参道の一等地や銀座の一等地のビルの屋上で僕ら庶民がダラダラできるというのはありがたいもので、また行きたいと思わせる空間があるんですね。表参道原宿の場合はスタバやビルズがいて、銀座の場合は屋上にキリコテラスというテラスがあって、6Fにはキリコラウンジというラウンジがあると。どちらもそこにしかない空間を作っていて、しかも6Fと屋上で客層も別れるように狙ってるんだと思うんですよね。若者や銀座に普段来ない人は屋上に、銀座マダムは6Fに、というようにうまく客層も分かれています。
他にも東急プラザ銀座にはインバウンド狙いの免税店が超でかく構えられていたよとか、バスタ新宿とNEWoManでいい具合に暇つぶせるんじゃないかとか、いろいろありますがひとまず雑感という感じで以上です。読み直すとまとまってないね!
デザインって胡散臭いんじゃないか問題
このブログを始めるきっかけを書いてみようかな、と思います。
僕は2015年から都内の某メーカーで雇われデザイナーとして働いていて、4月から2年目になった新米社会人なんですが、ここ1年でデザインを巡るいろんな事件があったんですね……。
例えば佐野研二郎さんの一連の事件とか
国立新競技場を巡るザハさんの事件とか
その後の隈さんとザハさんのいざこざとか
僕はどういうわけか高校生くらいからデザイナーに憧れてて、そういう大学に行って、運よく希望通りメーカーでデザイナーとして働いているんですが、そんな僕にとってはデザイナーは「凄い」くて「尊敬してる」人たちだったんですね。
でもデザイナーになってみたら自分の思い描いていた「凄い」くて「尊敬される」デザイナーなんてのは日本社会にはほとんど存在していなくて、社内でも社会でも「変な人」だったり「見た目ばっかこだわって話のわからない人」といった具合にちょっと変わった人だと思われていたのがすごく意外でした。少し考えればそすぐにわかるんですが、デザイナーになりたいなりたいって高校生から思ってた僕にとってはすごく意外だったんです。
ここでタイトルの「デザインって胡散臭いんじゃないか問題」につながるわけですが、当事者のデザイナーとしては「ちょっと古い体質があったりもするけれどそれほど胡散臭いことはない」と思っています。でもそれを語るだけの説明をデザイナーができていないというのは間違いありませんし、そこは反省しないといけないんですね。
そんなことを考えていた折に(かなり前になってしまいましたが)深津貴之さんのこの記事を目にするわけです。
これは当時僕の働く部署でもちょっと話に上がりましたが上司や同僚は「こんなこと言ってもしょうがないじゃん」的な空気だったのはよく覚えています。当然だからこそ、話題になる意味がわからないけど、でもデザイナー以外の人にとっては当然じゃなかった。だから話題になったんですね、きっと。
こういったことを通して思ったのは、デザイナー同士で話してるときはわざわざ説明するまでもないようなことなのかもしれないけれど、それでも説明していかないといけないんだと思います。というか説明せざるをえないのかもしれません。
一連の事件を見ている中で、あるいは仕事で他部署の人と折衝を重ねる中で「あ、デザイナーってアホだと思われてるな」っていうシーンが多くって、エンジニアや生産管理や営業と会議しても説き伏せられてしまうという、そんなことがままあります。でもそれじゃいけないし、デザインのためにもよくないんだと思うんです。デザインそのものには好みがあっていいと思うし、それに対してどうこう言うつもりはないのだけれど、デザインの意図を伝えるのは重要なことですよね。
僕はやっぱりデザイナーは自分のデザインを説明して、みんなに理解してもらって一緒に頑張っていったほうがいいと思う。そのためにはバリッとしたレンダリング(かっちょいいデザインスケッチ)が描けたり、センスのあるカンプ(ラフな完成予想図)を作ることばかりじゃなく、筋道を立てて説明して納得してもらうということにもう少し頑張るべきだと思う、というのがこのブログを始めるきっかけでした。長くなっちゃいましたね。
とまぁそういった背景やきっかけがあったわけですが、基本的には定点観測的にデザイン周りのことなんかにコメントしたり、たまに大風呂敷広げて文脈付けたりしていきたいと思っていますので、よろしくお願い致します。